中国緞通 ~シルクロードを伝わった、重厚優美な絨毯~
日本の住宅と相性が良いとされている中国緞通。
近年希少価値も高まっています。
近年希少価値も高まっています。
中国緞通の誕生、ローマへの進出
今から四千年の遥か昔、中国大陸で絹糸が発明されました。蚕がつくる繭から紡がれる光の糸。純白の糸は、紫、赤、黄、青と鮮やかな色に染められ、経糸や緯糸となって自在に操られ、美麗な文様を持つ、艶やかな織物へと、仕立てられてゆきました。その神秘の織物は、中国から砂漠や草原を超え、遠くローマへと運ばれました。
その織物を目にしたローマ人の驚きと感嘆の声はいかばかりのものであったでしょう。
西洋文化も取り入れ、更に優美な織物へ
しかし染め織り技術の伝播は、東から一方的なものではなく、西からも特有の文様や色彩の絨毯がもたらされ、絹をさらに優美なものへと発展させていきました。
シルクロードに伝わる文化の、最も華麗な結晶が、すなわち「シルク」という織物なのです。